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      目次


      1.直近のIPOの状況

      直近のIPOの状況

      2.IPO市場の概況

      東証グロースに4社が新規上場しました。なお、2026年に上場した7社すべての初値は公開価格を下回り、投資家のIPO人気の低下が懸念されます。

      3月25日に東証グロースに上場したジェイファーマは、細胞膜上のSLCトランスポーター、特にL型アミノ酸トランスポーター1(LAT1)を標的とした低分子医薬品の研究開発をしています。トランスポーターとは、アミノ酸・糖などを細胞の内外へ選択的に運ぶタンパク質です。LAT1は、がん細胞や活性化免疫細胞で高発現し、腫瘍増殖や自己免疫反応に関与し、がん細胞の栄養取り込み経路を遮断するという作用機序が期待されています。主要なパイプラインでは、難治性の胆道がんを対象とするナンブランラトが国内第II相試験を経て、グローバルで第III相臨床試験が進行しています。また、2019年4月には国内とアジア主要国でのナンブランラトの開発・販売権を大原薬品工業に導出していますが、欧米展開については、すべての権利を同社が保有しており、今後の展開が期待されます。こちらの初値は公募価格を約8.1%下回りました。

      3月25日に東証グロースに上場したベーシックは、企業と顧客のコミュニケーションが発生する業務を起点に、業務プロセスと生産性向上を支援するSaaSを展開しています。マーケティング、営業やカスタマーサポートなどの業務領域に対し、「見える化・標準化・自動化」を軸とした製品を提供しています。主力サービスである「ferret One ※」は、ウェブサイト制作、リード獲得、顧客管理、メール配信などの機能を一体化することで、マーケティング業務の内製化と効率化を可能にしています。また、問合せや申込みなどに対して、対応管理や業務フロー全体を一元管理して対応品質の向上に寄与する別製品も並行して展開しています。中小企業を中心としたDXニーズの高まりを背景に、安定的な収益基盤の構築を進めています。こちらの初値は公募価格を約8.0%下回りました。

      3月27日に東証グロースに上場したセイワホールディングスは、同社および連結子会社15社により構成され、製造業に特化して事業承継型の連続買収を実施する持株会社です。後継者が不在の中小企業をロールアップし、PMIに強みのある経営管理体制とグループシナジーの追求によりバリューチェーンモデルを構築しています。被買収会社の現場文化を尊重しながら、生産管理や戦略機能をHDに集約することで低コストオペレーションと、クロスセルによる事業成長を両立させ、売上総利益率、営業利益率ともに製造業の平均値を上回る実績を出しています。ニッチ市場での高いシェアや、参入障壁を持つ独自の技術や設備を保有するなどの投資要件を精緻化し、中小企業のオーナーネットワークなどを通じて、自社のソーシングチームによる自社経由のM&A件数を増加させています。こちらの初値は公募価格を約2.4%下回りました。

      ※ ferret Oneは、株式会社ベーシックの登録商標です。


      3.市場別IPO社数(年初からの上場承認公表ベース)

      市場別IPO社数

      4.初値騰落率(平均)の推移(直近2年間の四半期ベース)

      以上


      執筆者

      あずさ監査法人
      グロース・サポート事業部
      マネジャー 古口 長一郎

      企業成長支援

      成長を志向する企業の拡大するニーズに対し、タイムリーで質の高いサービスを提供します。

      Businessman preparing to make call on smartphone