資本業務提携案件において事業会社側で検討する事項として「この提携で何が得られるのか?」と「減損懸念は?」がありますが、これを考える上ではスタートアップ側の視点を理解することが重要です。
BtoCビジネスでアグレッシブなマーケティング・広告戦略による拡大を企図する場合、VCを中心とした資金調達をまず検討するケースが多く見受けられます。しかし、以下のような状況下(1つもしくは複数の組み合わせ)では、業務提携も絡めたパートナー事業会社を探索するケースが多々あります。
(1)キャッシュ・バーンに鑑みてランウェイが1年を切っており喫緊の資金調達ニーズがある
(2)製品・サービスは開発済み(売上として実現)であるが、そこからのスケールアップに大規模なセールスネットワークや他のサービスとのバインドが必須
(3)ファウンダーCEO(及び経営陣)のビジョンとスピード感に合った従業員採用が間に合わない
(4) 企業が成長する中で、ファウンダーCEOの役割が変化し、個人としてのありたい姿とズレが発生
そして、提携先が見つかり、次のステージの成長に踏み出しているスタートアップ企業の特徴としては、以下2点を明確に語れるという点が挙げられます。
- 長期的なビジョンとしてどのような業界または社会のアンメット・ニーズに対してソリューションを提供しようと思い創業したのか
- 現在に至るまで取り組んできた結果、最終的に実現するための自社の強みとクリティカルな弱みは何なのか